第3回 とり肉

 カズさんはとり肉がとても好きです。焼き鳥、とり鍋、とり刺など何でも食べます。しかし「ハヤシ食堂」に書いてあったように、皮は残します。から揚げのころもは必ずはずして食べています。そして手羽は食べません。箸で丁寧に皮を剥がしているカズさんに「脂っこいの嫌いなんですね。」と聞くと、「プロレスラーでなかったら食べてますよ。」と答えが返ってきました。自分がケンタッキーフライドチキン4ピース食べれると言ったらカズさん驚いていました。というわけで今回はとり肉を科学的に分析してみましょう。

 人間の体は約70兆もの細胞から構成されていますが、これらの細胞は日々新しいものに入れ替わっています。これを新陳代謝といいますが、組織の半分が新しくなるのに必要な日数を半減期といい、血液成分・肝臓は10日、筋肉は20日、骨は200日となっています。
平均すると約3ヶ月で体の半分が新しい細胞に入れ替わります。この細胞新生は、食事から摂取するタンパク質が原料となっています。したがって、筋肉を増やすにはトレーニングとともに食事中のタンパク質量を増やす必要があるのです。
 タンパク質の多い食材としてすぐ思い浮かべるのは、肉や魚、卵や牛乳または納豆や豆腐でしょう。しかしタンパク質の量ばかりでなく、吸収のしやすさや脂肪の含有量なども大切なポイントとなります。
 次に牛肉、豚肉、とり肉栄養価(100g当たり)を簡単に比較した表を示します。

       牛ヒレ肉  豚ヒレ肉  とり肉ささ身

タンパク質  19.1% 22.8% 24.6%
脂質     15.0%  1.9%  1.1%
糖質      0.3%  0.2%  0.0%
エネルギー   223kcal 115kcal 114kcal
ビタミンA   1.0mg   2.0mg   9.0mg
ビタミンB1 0.09mg 0.98mg 0.09mg
鉄       2.5mg  1.1mg  0.6mg
備考      脂肪多め  VitB1多い  VitA多い

 次にとり肉の部分ごとの栄養価(100g当たり)を比較してみます。
        ささ身   胸肉    もも    手羽

タンパク質  24.6% 24.4% 17.3% 23.0%
脂質      1.1%  1.9% 19.1% 10.4%
糖質      0.0%  0.0%  0.0%  0.0%
エネルギー   114kcal 121kcal 253kcal 195kcal
ビタミンA     9mg   50mg   47mg   60mg 
ビタミンB1 0.09mg 0.06mg 0.07mg 0.04mg
鉄       0.6mg  0.4mg  0.9mg  1.2mg
備考            皮なし   皮つき

 これらの結果から脂肪をつけずに筋肉をつけたい人には、ささ身やもも肉が最も適しているのがわかります。実際にボディービルダーもささ身を愛用している選手が多いそうです。プロレスラーカズ・ハヤシが皮つきや手羽を食べない理由もよくわかりますね。
 最後にささ身の食べ方ですが、からしやわさび醤油では飽きてしまうでしょう。和食なら親子丼にするとタマネギの作用で活力が出やすくなるそうです。洋食ならトマトやニンニクと煮るとスタミナがつくそうです。またチキンライスも優れたバランス栄養食品だそうですよ。
 ちなみにカズさんの最も好きなとり料理は「とりスープ煮」ですよ(とにかくスープ大好物のカズさんです)。