第3回 トペ

ルチャを代表する飛び技トペ(スペイン語で頭の意)は頭から相手にアタックしていくもので、ボディーアタックのブランチャとは区別される。バラエティーに富み、もちろんカズはさまざまなトペをこなすが、主なものは次の3つ。

1)トペ・スイシーダ
場外にいる相手に対し、リング内から助走してトップロープまたはセカンドロープ越しにトペを行う。スイシーダは自殺の意で、あたかも入水自殺をする様から名付けられたらしい。もちろん字のごとく相手にかわされれば自爆する。カズの場合、エプロンを助走し鉄柱とコーナーポスト間の金具越しにトペを行う高級難度も行う。開発者はブラック・マン。

2)トペ・コン・ヒーロ
スイシーダと同様に場外の相手にトペを行うが、相手にぶつかる直前に前方回転(ヒーロはスペイン語で回転の意)し背中からアタックする。スイシーダ同様エプロンから助走して行うもの、コーナーポストからダイブするもの、さらにはスワンダイブ式、三角飛び式などバリエーションが多い。開発者はブラック・シャドウー。

3)トペ・デ・レベルサ
相手に背中を向けた状態でジャンプし体当たりするもので、「背面式トペ」(レベルサは逆の意)と呼ばれる。側転しながら助走をつけアタックするタイプは、ウルティモ・ドラゴンが得意。セカンドロープを利用する井上京子式もある。カズはロープに振られた際に、ハンドスプリングからロープの反動を利用し、背面アタックもしくは背面エルボーを仕掛けるハンドスプリング式を得意とする。これはレイ・ミステリオやタジリも得意とするが、カズの場合毎回観客からため息が出るほどその芸術度は高い。