第8回 ウラカン・ラナ

 カズさんの技の中では最近少し見る機会が減ったウラカン・ラナをとりあげます。
全日に参戦している石森太二選手をはじめ、ドラゴンゲートのドラゴン・キッド選手などこの技の使い手はたくさんいて、決め技および返し技として広く使われています。
 暴風仮面ことウラカン・ラミレス選手が創設者で、オリジナルは、相手の後ろから飛びつき肩車の状態から自分の両足を相手の両脇下に引っ掛け、前転し丸め込む固め技で、回転エビ固めが原型です。
現在日本でウラカン・ラナと言われる技は、オリジナルのウラカン・ラナをウラカン・ラミレス選手が改良した、ウラカン・ラナ・インベルティダを指します(スペイン語でラナは「エビ固め」インペルディダは「裏」を意味する)。正面に向き合っている状態からジャンプして相手の頭を両脚で挟み、そのまま体を反らして相手の両脚の間を潜り抜け、相手の両足を両腕できめてエビ固めにする技です。
 亜型もあります。WWEのレイ・ミステリオ選手の得意技ウェストコースト・ポップ(ウルトラ・ウラカン・ラナ)は、エプロンサイドからトップロープに飛び乗り、スワンダイブ式にウラカン・ラナ・インペルディダを決めるもので、日本ではドラゴンキッド選手が得意としています。もう一つミステリオ選手が開発したミステリオ・ラナは、相手の背後から肩車風に飛び乗り、相手の首の周りをその体勢のまま半回転した後ウラカン・ラナ・インペルディダを決めフォールするもので、大阪プロレスのスペル・デルフィン選手がデルフィン・ラナと称して使っています。
 アメリカWCWでミステリオ選手と親しかったカズさんのラナは、一味違う洗練されたものがありますので、試合で使った時は是非他の選手の技と比較してみて下さい。
 なおウラカン・ラミレス選手は1975年(昭和50年)新日本プロレスのリングに登場し、藤波やアントニオ猪木選手と戦っています。ちなみに日本で最初にウラカン・ラナを使用したのは、アントニオ猪木選手です。